皆さんはアニメの見放題サービスは利用しているだろうか。
この手の見放題サービスはめちゃくちゃ有能だ。アニメを探して一気見するということが物凄い気楽にできる。時間がいくらあっても足りない。
ただ時間が足りないからこそ、アニメを観終わった後すっきりした気持ちでいたいと思う。
僕はアニメを探すとき何の前情報も調べず選んでしまうので、全話見終わったときに後悔することがある。僕がモヤモヤするのは主にこんな時だったと思う。
・話が途中で終わる
・謎の多い終わり方
・登場人物の退場が多い
・クオリティが安定しない
なので今回は、今まで観てきたアニメの中で「全話一気見してもモヤモヤの残らないおすすめ作品」を紹介しようと思う。ジャンルは結構バラバラになると思う。
僕はdアニメストアを利用しているので、ここで紹介する作品はdアニであればどれもすぐに一気見することができる。気になったらぜひ見てもらいたい。
1.ぼっち・ざ・ろっく!
本作は主人公の後藤ひとり(ぼっち)が、高校生活でバンドを組んで青春を送ろうと奮闘する話だ。
おすすめポイントとして、まずライブ中のクオリティがすこぶる高い。キャラの挙動が細かく描写されていて、本当にライブをしているような感じになる。
しかも演奏するシーンには毎回何かしらの見せ場が用意されている。日常シーンで溜めた成長がここで一気に来るのでなおさらグッときて熱い。
次に主人公の陰キャというキャラを最後まで貫いてくれるのも良かったと思う。急にコミュ症を克服したりせず、あくまで陰キャなりの成長を丁寧に描いてくれている。最後までうんうん頷ける。
主人公はコミュ症なのでまともに会話できるシーンが少ないのだが、ほかの登場人物や豊富なギャグ表現のおかげで、そのやりとりも全くモタつくことなく観ることができる。
原作はまだ連載中だが、アニメはめちゃくちゃ綺麗に一区切りとなっている。映画を観終えたようなスッキリ感があるし、沼にはまって続きが気になる場合は原作を読むことで2期を待つことなく話を追うことができる。
またYoutubeで関連動画が沢山あるのもありがたい。特に感想動画では原作漫画を踏まえての細かい解説がされており、作品理解をむちゃくちゃ助けてくれる。1話進めるごとに感想動画を観るのを強くお勧めしたい。
2.サマータイムレンダ
幼なじみの死をきっかけに故郷の島に帰ってきた主人公・網代慎平が、島の異変に巻き込まれ、敵となる「影」と対峙していく話。主人公は死ぬと過去の地点から記憶を持った状態でやり直すことができるようになる。
本作の魅力は登場人物が全体的に優秀なことだ。まず主人公が超優秀である。決して万能天才な俺TUEE系というわけではない。敵の影と出くわしたら普通に死ぬし、ループの能力も島に来てから得る全容の分からない能力なのだが、そういった事態の飲み込みと解決への行動が毎回超早い。
それだけでなく問題を一人で解決しようとせず、必要だと思う人物の協力を積極的に取り付けようとするなどコミュニケーション能力も高い。終始「この人なら何とかしてくれる」という印象を嫌味なく持てる信頼できる主人公だ。
また周りの登場人物も基本的に協力的かつ頼れるので、誰かが足を引っ張るというホラーあるあるストレスをほぼ感じずに観終えることができる。
最後に本作はジャンル的にはホラー/サスペンスで、普通に人がよく死ぬし、怖め・グロめのシーンも割とある。でも一番重要なことなので確実に伝えておきたい。今回紹介しているということはそういうことだ。どうか安心して最後まで観てほしい。観終わったら作品世界への尊みで無事昇天できる筈だ。
3.ガンダムビルドファイターズ
2人組の主人公であるセイとレイジが、プラモデル(主にガンダム)を使ったバトルで行われる大会を勝ち抜いていく話。作中世界ではプラモデルを実際のロボットのように操作し戦わせられる謎技術が存在している。フィールドの再現も攻撃の再現も完璧なので、戦闘シーンは他のロボットアニメと比べても全く劣らずカッコいい。
本作の良い点は何といってもキャラの退場を心配せずに観られるところだ。
ロボットアニメはどれも熱いものの、必ずと言っていいほど途中で登場人物が退場する。僕のようなクソ雑魚メンタルにとってはキャラの退場(特に気に入ったキャラ、良い奴キャラ)はとても辛いので、この心配をしなくていいのはとてもありがたい。ガンプラバトル最高。
そのうえで過去作のガンダムは勿論のこと、過去作のキャラをモデルにした登場人物も多く出てきて、オールスター風味を楽しめる作品となっている。オリジナルキャラもかなり魅力的だ。当時はセイママがかなり注目されていたような気がする。
実は僕は当時ガンダム作品をほぼ観てなかったのだが、それでも記憶に残るくらい楽しめたので、ロボットアニメのよく死ぬ展開が苦手な人ほどおすすめできる作品ではないかと思う。
4.キルラキル
主人公の纏流子が、意思を持つセーラー服の鮮血と共に、学園のトップである生徒会にケンカを売る話。上の画像中央にいるのが主人公で、主人公が着ている服(上着)が鮮血だ。
本作の魅力と思えるのはぶっとんだノリと勢いであり、そのノリを一言で理解できるのは「繊維喪失」という決め単語であると思う。
本作の武器は着ている服であり、基本的には相手の服を破壊して相手を全裸にすると勝敗がつく。そして大技を放って相手が全裸になるときにこの「繊維喪失」(戦意喪失)が背景にドーン!!と出てくるのである。ちなみに主人公は勝負のために変身すると半裸になる。
このような言ってしまうとバカなノリで終始ぶっとんでるのだが、そのおかげで陰鬱な雰囲気が全くない。なのに戦闘シーンはスピード感があり普通にカッコいいしBGMも普通にカッコいいので熱い場面はやっぱり熱い。そんな感じで見続けているとだんだん感覚がマヒしてくる。
半裸変身も全裸決着もカッコよく思えてくるし、親友ポジの満艦飾マコの一人劇がくるとホッとするようになる。大体一勝負ごとに謎の一人劇が入る。
また服を破壊することで決着がつくので、キャラが退場する心配をしなくて良い。それにより敵キャラに何度も見せ場を作ることも可能になっている。何気に敵キャラを巻き込むタイプの「努力・友情・勝利」の王道を突き進む内容になっており、頭を空っぽにして観ることができひたすら元気を貰える。
なおバリバリのアクションものだが、半裸率の高さから家族で観るのはギリギリ難しいような気がする。…いけるか?